スピード審査が人気の秘密!借金も「鮮度が命」な時代

金融機関でお金を借りようとするとき、まず一番に選ぶ基準になるのは金利の低さだろう。しかし、最近ではそれと同じくらい必要な条件になっていることがある。それは融資を受けるまでの「はやさ」だ。

いろんな消費者金融が競争し合って、便利なサービスを打ち出している。初めての人は一か月間無金利で利用できたり、初めてではなくても何度利用しても、一週間以内に完済できればずっと無金利になったり。女性専用があったり、外出不要でネット上で手続きができたり…。その中でも人気のサービスが「即日融資可能」のサービスだ。

真夜中、もしくは当日の午前中に携帯やパソコンから申し込みをすると、簡単な質疑応答があって、それに答えたら審査結果待ちの状態になる。質問もざっくりとした簡単なもので、審査もほとんどの人が通るような簡単なものとなっているようだ。数時間、早ければ数十分というスピード審査で結果の連絡が来る。審査に通った時間帯が、銀行窓口の営業時間内であれば、その日のうちに自分の銀行口座に入金が完了するという仕組みである。

あらゆるものが簡素化されている現代社会で、そんなに商品が良くてもすぐに手に入らないと要らないと現代人は言う。世の中の人が、待つことが出来ない、忍耐力不足の状態に陥っているのだ。だからあらゆるサービス業は速さが問われる。まるで食品業界のように、サービス業界も「鮮度が命」なのだ。

ただ、物事が速いスピードで進んでいくということには高い危険も潜んでいる。その速さの中で、物事を判断したり考えたりすることが出来なくってしまうという危険性だ。真夜中にお金が必要だと思っても、昔だったら営業時間まではどうすることもできないから改めて考えなおしたりする時間があった。しかし、24時間いつでも利用できる今は、あまり考えることなく借金をしがちなのではないか。

速いスピードで回っていく世の中の流れに、無理やりつい行こうとすると大変なことになる。借金をするにしても、今一度自分のスピードで考え、必要かどうかを判断してから利用しなければならない。

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