借金の借り入れや返済を銀行振込や引き落としにするなら要注意!

生活費の不足などを理由に、給料日前などに定期的に借金をしていると、返済が便利なように銀行引き落としの手続きをしている人が多いようだ。引き落としにすれば返済を滞納するすることも防げるし、給料と同じ口座にしておけば、残高不足ということもなくなるだろう。

しかし、この「入金と引き落としの口座を同じにする」ことには便利でもあるが注意も必要である。それは、抱えている借金が膨大に膨れて、返済できなくなりそうな場合に起こる。

多額の借金に返済が困難だと判断した場合、債務整理の手続きをするのが一般的である。弁護士に依頼して金融機関との間に介入してもらい、手続きを踏んでもらう。これが完了すれば、支払いは必要なくなり、借金の減額なども可能になる。

しかし、先述したように借金の返済を口座引き落としにしていると、債務整理とは関係なく自動的に返済分を引き落とされてしまう。そして、厄介なことに、一度引き落とされた分は返還請求できず、返済の一部として受理されてしまうのである。

これを防ぐためには、引き落とされている口座の残高を空っぽにすればよいのだが、給料の振込先の口座と同じにしていると、なかなか残高を〇にすることはできない。給料が振り込まれたと同時に、自動的に引き落とされてしまう場合もあって、もはやこれは給料の口座を変更するしか方法がない。

しかし、一個人のそういった理由で、給料の振込先の変更を会社側がいちいち聞いていたら、とても面倒くさいことになるからということで、よほどの理由がない限り、変更手続きをさせくれる会社は少ないようだ。

借金の事にかかわらず、給料の口座は単独にして、その他の費用に必要な口座とは分けた方が何かあったときに不便になってしまうようだ。

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